元防衛官僚の集団的自衛権観
2014年 08月 30日
柳澤さんは第一次安倍内閣のときの官房副長官補でしたから、安倍首相のことはよく知っています。もちろん安全保障政策のエキスパートです。集団的自衛権の行使容認が防衛官僚が望むものでなかったことがわかりましたし、今後の政治スケジュールを予想することが難しいことも理解できました。
一番共感したことは彼の時代認識です。クラウゼビッツの戦争論を持ちだして、国民の一部にとくに若い層に好戦的な感情があることを指摘していました。結局自己実現できない若い人が多いのだということです。ここを何とかしないと、戦争反対を言っているだけでは力になりません。柳澤さんは民主主義の迷走と言いましたが、私は民主主義そのものの貧困と言いたいですね。民主主義のすばらしさ、本当の力を若い人が実感できることが必要と思います。もともと日本の民主主義は十分なものではありませんが、最近では一層衰退しているのではありませんか、特にバブル以降。 8月30日