オスプレイ事故報告書を読んで
2012年 09月 05日
・提言において、副操縦士も操縦士も行政上のまた懲戒上の処分を行わないこととされています。本当に人為ミスなら当然何らかのペナルティーがあるはずです。米軍もパイロットにほとんど非がないことを理解しているのですね。
・「ナセルの遷移を開始したときが、制御を失ったとき」としています。離陸後わずか10秒です。この間パイロットのミスは追い風のなかで回避域に入ったことと機首を水平にしなかったことぐらいです。それが突然の制御不能になるのですから、なんとも。一昨日も書きましたが、APCは操縦装置の切り替えでおこります。APCと見るのが自然でしょう。
パイロットは制御不能になって「操縦桿を左に相当動かした」となっていますが、あわてたんでしょうね。
・全体を通して読むと、何が決定的なことだったかわからないのです。ナセルの角度を禁止される角度にしたといいますが、これは制御不能になった後のことです。防衛省の分析評価も複合的に重なったことが主たる事故原因といっていますが、結論は正直にいえば原因不明というべきです。9月5日