卒業式祝辞
2008年 03月 01日
私の祝辞を掲載しておきます。
卒業生のみなさんご卒業おめでとうございます。教育振興会からお祝いの言葉を申し述べさせていただきます。
桜の花が舞っていたあの入学式。年月の流れはなんと早いものでしょうか。今日みなさんの心に浮かぶことはどんなことでしょうか。苦しいことやいやなこともあったけど、きっと楽しかったことやうれしかったことばかりではないでしょうか。私はみなさん方の本校でのご努力に心から敬意を表するものです。
みなさん方はご自分ではお気づきにはならないかもしれませんが、本校での学園生活を終えるにあたり、どなたもすばらしく成長をされているのです。本日のみなさんは、ご両親を、先生方を、そして私たちを感動させずにはおかない、りりしさと力強さをお持ちです。
卒業は新しいスタートです。本校で培われた実力を糧に、周囲のみなさんの期待と信頼に応え、全力を尽くしてください。すばらしい人生にめぐり合えることを確信しています。
私には障害を持った娘がいます。養護学校の高等部3年で、ちょうどみなさんと同じように今年は卒業です。申し上げたいことは障害があるからといって、人は決して不幸ではないということです。人間として大切にされる、そのことを実感するとき、人は幸福なのだと思います。娘から教えてもらいました。
みなさんは本校で、人間としてとても大切にされました。その経験は宝物です。これからはどうか他人を大切にする役割にまわってください。困難もあるでしょう。しかし必ず克ちぬくことができます。ごいっしょに力をあわせてがんばりましょう。
保護者の皆様には教育振興会にご協力いただき本当にありがとうございました。不十分ではありましたが、どうかこれからも本校と教育振興会をあたたかく見守ってください。お礼を申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。
2008年3月1日
教育振興会会長 久米慶典