エリア567とは
2017年 10月 18日
ところでエリア567とは、いったいどういう空域でしょう。米軍の訓練空域と思っているひともいるようです。でも違いますよ。私の手元には2016年発行の区分航空図があります。これにはJSDF(自衛隊)Training Testing AREA Q AREA 7と書かれています。すなわち自衛隊の高高度訓練空域エリアQ(11000フィートから23000フィート)と低高度訓練空域エリア7(11000フィート以下)です。
米軍はこの自衛隊訓練空域を借用する形で使っているのです。実際米軍はこの空域を使用するときには前もって防府北基地などに通知し、事前に調整が行われています。しかし米軍は使い放題、なぜかと言えばこの空域のほとんどがいわゆる岩国エリア(米軍が管制する空域)になっているからです。そして米軍はかってにこの空域のことをエリア567と呼んでいるのです。
管制権をもっている米軍の事実上の訓練空域となっているわけですが、自衛隊の訓練空域であることに変わりはありません。自衛隊はこの空域で実弾訓練はできないはずです。フレアの放射は実弾訓練と考えてよい訓練です。法的にもこの空域でのフレア発射は禁止されるべきです。このことを岩国市にもしっかり申し入れました。