安保法制に思う
2015年 05月 17日
安保法制の問題点としての第一は「アメリカの戦争に巻き込まれ、自衛隊が海外の戦争に参加することになる」ということのようです。それはそれとして大事なことと思いますが、アメリカといっしょに自衛隊が戦争するというのは、厳密にいえばすぐには無理でしょう。専門家も指摘していますが、やはり軍隊は独自性を持っています。自衛隊もよほどの準備がない限り海外の戦争はすぐにはできないでしょう。手続き的に逆になっている憲法改悪の地ならしの位置づけもあると思います。とりあえず憲法違反の法律を通しておいて、本丸の憲法九条に手を付けたいというところでしょうか。国会の議論も具体的に国民生活とのかかわりでしっかり進めてほしいと思います。もちろん廃案されるべき法案です・・何と言っても憲法違反ですから。
私が国民生活への影響で指摘したいことは「米軍の横暴」が日本国内においていっそうひどくなるということです。本土の沖縄化が進むということです。改定されたガイドラインにはA平時からの協力措置に7「施設の使用」という項目があり、施設・区域の共同使用の強化と安全の確保が合意されかつ民間の空港・港湾の軍事利用も視野に入っています。米軍が自衛隊との共同使用を隠れ蓑にしていくらでも国民生活に影響を及ぶすことができるようになっています。安保法制ではどのようにこの部分がエスタブリッシュされているか不勉強で分かりませんが、少なくともこのことについてはすぐにでも私たちの生活に関係してくるでしょう。この前のオープンデーはそういう意味でも象徴なのかもしれません。
ところで明日は自由法曹団の弁護士のみなさんに基地説明をするようになっています。 5月17日