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久米けいすけのブログ


by kumekeisuke

太宰治が好き!?

 今日は春の陽射ですね。本当に明るい感じがします。そのためか木々の緑も鮮やかに映ります。ただまだ風は冷たく気温の上昇も春本番とはいかないようです。あと数日の辛抱でしょう。

 テレビのトーク番組で若手(30歳代)の作家たちが太宰治の話をしていました。全員が太宰に共感を持っているように受け止めました。なにか違和感があります。確かに太宰の小説は読みやすく面白いと感じることはあります。文章のうまさは抜群ですし、彼の感受性は若いころには共感も覚えました。でもなにか窮屈に感じるのですが、私は。今の人気作家に影響があるというのはどうでしょうか、あまりいい傾向に思えないのですが・・。

 では私の好きな作家は、といわれると少し困ってしまいます。大学生のころヘッセはほとんど読んだと思います。新潮文庫でそろえて本棚に飾ってあったのですが、考えてみればものすごくヘッセが好きだったわけではありません。なんとなく落ち着いて読めるというか、ただなんとなく読み続けたというところでしょうか。

 柴田翔の「されどわれらが日々」はインパクトがありました。ただ彼の他の作品はつまらなくて、東大の先生の小説ってこんなものかと思いました。最近読もうと思うのは小林秀雄の「無常ということ」です。中野孝次さんが若い時に影響を受けたと言っています。私は受験のために読んだ記憶がありますが、ちっともわかりませんでした。今どのように感じるか興味があります。   3月8日
by kumekeisuke | 2015-03-08 16:58