桜のころ
2013年 03月 31日
桜の木は50本はくだらないと思います。満開の桜の木の下にいると、桜の雲海の下にいるようで、幻想的でした。西行は桜の花をことさら愛でたらしいですが、正直西行ほどの風流人がどうして桜をそんなに好きなのか、理解できないでいました。
現在では桜の名所には必ず花見客がいます。それも大抵呑んだくれた人がいます。私も呑んだくれることがありますから、人のことは言えないのですが、現代の花見はとても風流には思えないでいました。
しかし今日の桜は違いました。考えてみれば、西行の時代は人口も少なく、花見客もあまりいなかったのでしょう。ですから幽玄の世界に浸ることができたのではないでしょうか。花も西行の時代はソメイヨシノではなかったので、忠実に西行の心境をなぞることはできませんが、今日は新しい発見ができたと思っています。 3月31日